02 / 導入シナリオ
購買の例外申請を稟議で決める
GembaOS は、AI エージェントを職務権限規程・稟議・監査のもとで運用するための実行基盤です。ポリシーによる権限判定、パラメータに紐づくワンタイム許可証、人の承認記録を、オンプレミスまたはプライベート VPC 上で提供します。このシナリオは購買の例外申請です。一社購買、カタログ外、予算超過。規程の外で買う必要があるとき、誰が、何を見て、なぜ認めたのかを残します。
例外の購買申請は、誰がどう決めるのか?
経路は、GembaOS が購買依頼から読み取る事実で決まります。金額、残っている予算、添付された見積の数、取引先が登録済みか。限度額以内・予算内・三社の見積・登録済みの取引先なら購買担当の押印だけで足り、それ以外は経理部長が加わります。押印する人は押印の前に選択肢から所見を選ぶため、次の人はメールのやり取りではなく結論の上に押印します。
| これまで | GembaOS では | |
|---|---|---|
| 申請 | 申請書と、それをめぐるメールの往復 | 購買依頼の現状と申請者本人の言葉を載せた一件の作業票 |
| 相見積の追加 | 返信で「あと二社お願いします」 | 申請者の作業票に期限付きの補正依頼 |
| 取引先の約款 | 転送された契約書に、いつか返事が来る | 購買担当の所見が求めれば、法務がすぐ後に押印 |
| 決裁 | 誰かの受信箱にある「承認します」 | 全員の所見と理由が入った稟議書一枚 |
| 例外の登録 | 後から手作業で更新 | 購買依頼を読み直したうえで、ワンタイム許可証のもとで一回だけ |
相見積が一社分しかなかったら?
| 手順 | 誰が | 記録されるもの |
|---|---|---|
| 1. 申請 | 社員が自分の購買依頼番号と理由を書く | 本人の言葉。他人の購買依頼は指定できない |
| 2. 経路 | ランタイムが購買依頼を読み、稟議を起票 | 事実(金額、予算残、見積数、取引先登録、必要日までの日数)と経路 |
| 3. 所見 | 購買担当が「見積の追加が必要」で押印 | 所見により稟議が差し戻され、見積の補正依頼が出る |
| 4. 見積 | 申請者が作業票ページから提出 | 補正の回、ファイル、届いた日時 |
| 5. 再提出 | 同じ稟議を読み直して | 購買担当の前回閲覧以降の変化:新しいファイル、回答済みの補正 |
| 6. 押印 | 購買担当(「一社購買は妥当、約款は法務へ」)、法務、経理部長 | 三つの所見が入った押印チェーン |
| 7. 実行 | ランタイムが許可証のもとで | 押印者が見た内容と購買依頼を照合してから、例外を一回だけ登録 |
管理ゲートはどこにあるのか?
所見と経路です。所見を飛ばして押印することはできず、playbook が定めていない所見も選べません。「法務の確認が必要」なら法務が経路に入り、「条件の修正が必要」なら担当者へ差し戻されます。申請者に見えるのは、自分の申請、求められた書類、そして回答だけで、押印者のメモは見えません。例外は、購買依頼を読み直し、押印された内容と一致していることを確かめてから登録されます。
GembaOS は分割発注を探しません。できるのは、一件ごとの事実を押印する全員の前に出し、誰がどの稟議に押印したかを残すことです。
実際の画面





始めるのに必要なもの
- 現在の購買規程:何が例外に当たり、どの種類を誰が決裁するか。
- 購買依頼の読み取りと、例外を登録する一つの操作(REST または SQL アダプター経由)。
- 各役割が押印時に選ぶ所見を、御社の言葉で。
- ID 基盤によるシングルサインオン。申請者が本人であることの確認に使います。
この記事が答える質問
一社購買(随意契約)の例外は誰が承認しますか?
御社の職務権限規程が定める人です。出荷時の playbook では、購買担当がすべての例外に所見を付けて押印し、限度額や予算を超える、見積が足りない、新規取引先であれば経理部長も押印します。購買担当が求めれば法務も加わります。
相見積が足りないときはどうなりますか?
購買担当が所見「見積の追加が必要」で押印すると、稟議は差し戻され、申請者の作業票に見積の提出依頼が届きます。見積が届くと、同じ稟議が新しいファイルと補正の記録を載せて再提出されます。
分割発注は検知できますか?
GembaOS は分割発注を探しません。一件ごとの事実(金額、予算残、見積数、取引先の登録状況)で経路を決め、押印する全員がその事実を見てから押印します。
最終更新: · GembaOS v0.2