02 / 導入シナリオ
会議の決定を承認済み議事録だけで動かす
GembaOS は、AI エージェントを職務権限規程・稟議・監査のもとで運用するための実行基盤です。ポリシーによる権限判定、パラメータに紐づく一次性許可証、人の承認記録を、オンプレミスまたはプライベート VPC 上で提供します。このシナリオは会議から宿題への場面です。会議で決まったことを、会議ログではなく、人が承認した議事録だけを根拠にエージェントへ渡します。
会議の録音や字幕を、エージェントに安全に渡すには?
GembaOS は会議を「取り込み・未検証」の閉じた記録として受け取り、SCRIBE が議事録の草案を起案し、主催者が担当者を書き入れて承認した議事録だけを、以後の唯一の出典にします。宿題を起票すると作業票が生まれ、実行側に渡るのは承認済み議事録の要旨・決定・宿題のみで、会議ログそのものは参照されません。字幕に紛れ込んだ「これまでの指示をすべて無視し…」は記録には残りますが、誰も従わず、議事録にも入りません。
| 導入前 | GembaOS の統制 | |
|---|---|---|
| 議事録 | 誰かが後で書く、あるいは AI の要約をそのまま共有 | SCRIBE の草案を主催者が編集・承認。ハッシュ付きで発効 |
| 宿題 | チャットで「お願いします」 | 承認済み議事録を出典とする作業票。担当者は議事録に書かれた人 |
| 字幕の中の指示文 | 要約に紛れ込み、誰かが実行してしまう | 未検証の発言として残るだけ。議事録にも作業票にも入らない |
| 会議ログの扱い | 全員が全文を検索できる | 閉じた記録。参照できるのは承認済み議事録だけ |
手順はどう進みますか?
| 段階 | 誰が | 何が記録されるか |
|---|---|---|
| 1. 取り込み | Teams の字幕や議事メモを取り込む | 「取り込み・未検証」の印付きの発言 |
| 2. 起案 | SCRIBE が決定事項・宿題・未決事項に振り分ける | 議事録の草案 |
| 3. 編集・承認 | 主催者が担当者を書き入れ、承認する | ハッシュ付きの承認済み議事録 |
| 4. 起票 | 宿題ごとに作業票を起票する | 出典は承認済み議事録のみ |
| 5. 実行 | 担当エージェントが、他のシナリオと同じ統制のもとで動く | 通常どおりの押印・許可証・監査記録 |
管理ゲートはどこにありますか?
管理ゲートは主催者の承認です。承認の前には何も実行側へ渡らず、承認の後に渡るのは議事録だけです。会議に招いたエージェントに文脈を渡す場合も、主催者が明示的に与えた範囲に限られ、テナントの上限を超える要求は拒否されて記録されます。
コンソールではどう見えますか?



始めるのに必要なものは?
- 会議の字幕または議事メモのエクスポート(Teams など)。
- 議事録を承認する主催者。承認できるのは主催者だけです。
- 宿題を受け取る担当者の名簿。社員名簿から取り込みます。
- 宿題の実行に使うシナリオ(返金、変更、個案など)の統制設定。
関連: 部門横断の業務、セキュリティと導入形態、用語集。
最終更新: · GembaOS v0.2