解説記事

エージェントは一週間動き続けた。月曜の朝、管理者は何を開くのか。

本番でエージェントの責任を負う管理者と情報システム部門、そして「何を見ていたのか」を問う監査担当者に向けて。

GembaOS は、AI エージェントを職務権限規程・稟議・監査のもとで運用するための実行基盤です。ポリシーによる権限判定、パラメータに紐づくワンタイム許可証、人の承認記録を、オンプレミスまたはプライベート VPC 上で提供します。

エージェントの統制について書かれたものの多くは、行為の瞬間を扱っています。このエージェントはこの変更をしてよいか、誰が押印するか。出発点としては正しく、四つのゲートはそのためにあります。しかし管理者が暮らしているのはそこではありません。管理者はエージェントが一週間動いた後にやって来て、別の問いを立てます。うちには何があるのか、誰が責任を負うのか、自分の判断を待っているものは何か、何が変わったか、何と何が繋がっているか、あのパスワードは何日使っているか。この記事は、その問いに GembaOS が用意した六つの画面を、ローカルデモを一度動かして撮った画面とともに歩きます。

どの画面にも二つの原則があります。すべて導出であること。手順書、テナントの規則、能力パック、そして実行基盤がどのみち保持している記録から作られ、維持すべき第二の一覧はなく、入力する項目もありません。そして、どの数字も上方に丸めないこと。裏付けのない数はそのまま示され、どの数字も背後の記録に開きます。

従業員が仕事を預け、受付票を受け取る

従業員のページは一つの入力欄から始まります。やってほしいことを書く。アシスタントが、その人が起動できる業務のどれに当たるかを提案し、GembaOS がその提案を、本人が起動できる業務と実際に書いた文面に照らして確かめます。判別できなければ候補を示して尋ね、推測はしません。本人が依頼するまで何も始まりません。返ってくるのは受付票です。どの業務が受けたか、票番号、誰が担当か、次に何が起きるか。同じ依頼を二度預けても、同じ受付票が返ります。

従業員ページの受付票:業務は「ナレッジ運用」、票番号 TKT-2026-00001、担当 鈴木花子、次の一手は完了、受け取った依頼文は「お客様から今期に返品受付期間が変わったかの問い合わせ。現行の返金規程を調べて該当条項と改定日を報告してください」
従業員ページの受付票:業務は「ナレッジ運用」、票番号 TKT-2026-00001、担当 鈴木花子、次の一手は完了、受け取った依頼文は「お客様から今期に返品受付期間が変わったかの問い合わせ。現行の返金規程を調べて該当条項と改定日を報告してください」

ここではサポート担当が規程の調査を依頼し、撮影時点で調査は済んで報告されていたため、受付票は「完了」と示しています。人の判断が要る依頼なら、誰が待っているかが書かれます。

統制の総覧

総覧は管理者が最初に読む画面です。エージェント台帳から見た守備範囲と責任者、待っている例外(未解決の不足と主機が印を付けた実行)、人の判断を待つ稟議、押印なしで通ったものと抽査の有無、そして審査待ちのルール変更。期間は 7 日・30 日・90 日です。

30 日間の統制の総覧:資産 18、統制下 12、登記のみ 6、責任者なし 3、要確認 5、その下に登記のみの 5 行が列挙されている。ナレッジ文書に未解決の不足が 1 件、印の付いた実行はなし。その下に人待ちの稟議
30 日間の統制の総覧:資産 18、統制下 12、登記のみ 6、責任者なし 3、要確認 5、その下に登記のみの 5 行が列挙されている。ナレッジ文書に未解決の不足が 1 件、印の付いた実行はなし。その下に人待ちの稟議

責任者なし 3 と要確認 5 は実在の状態です。トークン未設定のパートナーエージェントが 2 つ、リンク材料未設定のワーカーが 3 つ。タイルはそう言い、列挙します。緑の数字に畳み込みはしません。

エージェント台帳

会社が責任を負うエージェントごとに一行。GembaOS が動かす手順書パイプライン、ゲートウェイ経由で呼ぶパートナーエージェント、会社が自分のホストで動かすワーカー、そして手で登録したもの。各行は責任者とその名前の出所、そして導出され決して上方に丸められない統制の段階を示します。登記のみ(書いてあるだけ)、観察のみ(呼び出しは見えるが止めない)、部分統制(応答はするが閉じられない)、統制下(宣言した操作はゲートウェイ経由で許可証のもとでしか動かない)。操作員は行に責任者を名指しできます。人がここで加えるのはそれだけで、記録に残ります。

エージェント台帳:資産 18、責任者なし 3、要確認 5。先頭の行は社内パイプラインの保険金請求の受付、会社秘書・登記事項の変更、外部 API 変更の審査、返金対応。それぞれ責任者と名前の出所、バージョンのハッシュ、GembaOS が動かす旨
エージェント台帳:資産 18、責任者なし 3、要確認 5。先頭の行は社内パイプラインの保険金請求の受付、会社秘書・登記事項の変更、外部 API 変更の審査、返金対応。それぞれ責任者と名前の出所、バージョンのハッシュ、GembaOS が動かす旨

公開前に検査されるルール変更

手順書や役割への指示の変更は、一つの公開単位として進みます。画像は、ルールが単独で押印する帯の上限を引き上げる下書きです。検査は済んでいます。バージョンは必ず進める。差分は宣言から読み取って平易な言葉で書かれる(緩和:自分で押印する帯の範囲が広がる)。そしてこの手順書が記録した判定を、記録された事実のまま新ルールで判定し直す。再送も返金も送信もしません。ここでは過去の 4 件はいずれも同じ帯に落ちます。次の段階は別の人の承認で、起草者は自分の公開を承認できません。

ルールの公開 REL-0001「自動返金の上限を引き上げる」、検査済で別の人の承認待ち:返金対応 v1 から v2。何が変わるか:緩和、自動帯の閾値 3000 から 6000。記録済みの判定を判定し直す:6 月以降の 4 件のうち変わるものは 0 件。ファイルとそのハッシュ
ルールの公開 REL-0001「自動返金の上限を引き上げる」、検査済で別の人の承認待ち:返金対応 v1 から v2。何が変わるか:緩和、自動帯の閾値 3000 から 6000。記録済みの判定を判定し直す:6 月以降の 4 件のうち変わるものは 0 件。ファイルとそのハッシュ

公開されると、進行中の作業は開始時のルールで続き、変更された経路で待っている稟議は差し戻されて再判断され、押印済みの稟議はそのまま残り、差戻しは理由必須の新しい公開単位で、すでに起きた効果は一つも取り消しません。

リスク台帳

各手順書を自身の設定から読みます。触れるデータ、できること(読む・書く・実行する・取り消せない実行)、誰が起動でき、データが SaaS のモデルや外部システムへ出るか、人がどれだけ見るか。等級は固定の表で決まり、期待する統制を名指しし、行はどれが満たされているかを示します。誰も点数を入力せず、モデルも提案しません。ある次元を動かす公開があれば、誰かが見直すまで「覆核後に変わった」と行に表示されます。

リスク台帳:保険金請求の受付、会社秘書・登記事項の変更、返金対応が影響と公開の入口により等級 4。各行にデータの等級と領域、操作と取り消し可否、入口と役割ごとのモデルの行き先、人手の覆核(一部の帯は自己押印で 5% を抽査、すべての帯に人)、満たした統制
リスク台帳:保険金請求の受付、会社秘書・登記事項の変更、返金対応が影響と公開の入口により等級 4。各行にデータの等級と領域、操作と取り消し可否、入口と役割ごとのモデルの行き先、人手の覆核(一部の帯は自己押印で 5% を抽査、すべての帯に人)、満たした統制

台帳の下では、レッドチームも台帳です。各用例は攻撃する経路(注入、越権、承認の回避、押印後に動いた事実、ツール契約の変更、引き継ぎ後の行為、待機モデルの外部流出)、手順書とその責任者、再現方法、そして実行後には主機がどのイベントで拒んだかを名指しします。突破された用例は名前つきの修正を受け、次に防御された実行が再検証になります。合格率は結果ではありません。

レッドチームのカード:最終実行 RT-20260926、スタブモード。七つの経路とその件数。R1 から R9 の用例行に経路、責任者、状態、最終実行と実行ボタン、再現の行
レッドチームのカード:最終実行 RT-20260926、スタブモード。七つの経路とその件数。R1 から R9 の用例行に経路、責任者、状態、最終実行と実行ボタン、再現の行

接続台帳

このテナントが繋いでいる外部システムを、起動時に読んだパック・ワーカー・モデル提供元・各サービスから導きます。各行はリンクの構成要素を変数名と設定有無で示し、値は決して出しません。エンドポイント未設定で組込みフィクスチャが応答していればそう示し、GembaOS がそこで何をどの押印のもとで行えるか、記録上の呼び出しからこれまでの稼働、各シークレットの経過日数を示します。その下に ID 失効。離任者ごとに、離任処理の瞬間に何が失効したか。

接続台帳:接続 37 件、設定済み 7、モック 13、オフ 8、稼働中 1、未設定 8。ローテーション方針 180 日、超過なし。先頭の行は amzn、applog、change、claims の各パックで、それぞれ稼働状態とその出所、設定済み変数の数、利用する手順書と責任者、フィクスチャが応答している行にはモックの印
接続台帳:接続 37 件、設定済み 7、モック 13、オフ 8、稼働中 1、未設定 8。ローテーション方針 180 日、超過なし。先頭の行は amzn、applog、change、claims の各パックで、それぞれ稼働状態とその出所、設定済み変数の数、利用する手順書と責任者、フィクスチャが応答している行にはモックの印

この仕組みがしないこと


アーキテクト向け

この記事が答える質問

この画面は誰が入力するのですか。

誰も入力しません。各画面は手順書、テナントの規則、能力パック、そして実行基盤がもともと保持している記録を読みます。人が加えるのは二種類だけです。名前(台帳での責任者の申告、リスク台帳での覆核者)と判断(公開の承認)。どちらもその人の名前で記録に残ります。

管理者はここからルールを変えられますか。

公開という手続きを通せば変えられます。手順書ファイルの下書き、緩和と厳格化を列挙し記録済みの判定を新ルールで判定し直す検査、別の人の承認、そして公開です。進行中の作業は開始時のルールで続き、変更された経路で待つ稟議は差し戻されて再判断され、差戻しは理由必須の新しい公開単位で、すでに起きた効果は取り消しません。

シークレットはどこに表示されますか。

表示されません。接続台帳は変数名と設定の有無だけを示します。シークレットについてはデータディレクトリごとに指紋と指紋が変わった日を記録するため、値を保存も表示もせずに、ローテーションが事実として残ります。

モックはモックと表示されますか。

はい。エンドポイントが未設定で組込みフィクスチャが応答しているパックは、フィクスチャ名つきで「モック」と表示されます。本番のトラフィックはモックに乗れず、台帳はその行を稼働中の接続に見せかけません。

2026 年 9 月時点で GembaOS は第三者認証を取得していません。本サイトの統制対応表は自己評価であり、監査を受けたものではありません。GembaOS は先行導入パートナーの段階にあります。 先行導入パートナーについて読む。

最終更新: · GembaOS v0.2